【りんごの食べ方】たくさんもらっても無駄にしない!
「お歳暮やお見舞いなどで、りんごをもらった」
でも、数が多くて食べきれないこともよくありますよね。
この記事では、余ったりんごをアレンジする食べ方や、そのままでも美味しく食べる方法についてご紹介します。
簡単で美味しいりんごのアレンジレシピ7選
お歳暮やお知り合いからのおすそ分けなどで余ったりんごは、ほんのひと手間で美味しく生まれ変わります。
そんな簡単にできるりんごのアレンジレシピを6つご紹介します。
- 焼きりんご
- りんごのキャラメリゼ
- りんごバター
- 青りんごジャム
- 冷凍りんごのスムージー
- 冷凍りんごのシャーベット
- 姫りんごのコンポート
【1】焼きりんご
バターと砂糖の味がりんごにしみ込み、しっとりとした食感です。
材料(2人分):
りんご 1個
バター 10g
グラニュー糖 小さじ2(約10g)
シナモンパウダー 適宜
作り方:
①りんごを皮ごと洗い、縦半分に切る。芯の部分はスプーンなどでくり抜いておく。
②耐熱皿の上に、切り口を上にしたりんごを並べる。表面に全体的にバターを散らす。
③②にグラニュー糖とシナモンパウダーをふりかける
④③をオーブントースターで25分ほど焼き、そのまま10分ほど置き、余熱で中まで火を通せば出来上がり。
【2】りんごのキャラメリゼ
ジューシーなりんごの甘さとカラメルのほろ苦さが絶妙なキャラメリゼ。
お好みでバニラアイスやくるみを添えても美味しいです。
材料(2人分):
りんご 1個
砂糖 20g
バター 5g
作り方:
①りんごは皮をむき、8等分のくし切りにする。
②フライパンにりんごを入れ、砂糖をまんべんなくまぶす。
③中火で薄茶色になってきたら、焦げないようにゴムか木のヘラで絶えず混ぜる。
④焼き色がつくまで5分ほど煮詰めながら水分を飛ばす。
⑤最後にバターを加えて溶かしながらからめて出来上がり。
【3】りんごバター
ジャムよりコクのあるりんごバター。
ジャムと同じようにパンやクラッカーに塗って食べるのがおすすめです。
冷蔵で1週間保存できます。
材料(約300ml分):
りんご 1個
グラニュー糖 60g
バター 40g
レモン汁 小さじ1/2〜1
塩 適量
作り方:
①りんごは皮をむき芯を取る。すぐに塩水に5分ほどつけて変色止めをしたら水気を切る。
②①を鍋に汁ごと入れ、グラニュー糖とレモン汁小さじ1/2を入れる。弱火で混ぜながら10分ほど煮つめる。
③味見をし、好みでレモン汁を1/2追加する。熱いうちに清潔な密閉容器に入れ、蓋を逆さまにして密閉。冷めたら冷蔵庫に入れる。
参照元:石川国広発行『オレンジページ付録だけ!りんごでおいしいおやつ時間』株式会社オレンジページ(2020/10/17)
【4】青りんご(王林・シナノゴールドなど)の甘酸っぱいジャム
青りんごのジャムは、甘酸っぱくてさわやかな味になります。
シンプルなので、毎日食べても飽きません。
同じレシピで、赤りんごでもジャムができます。
材料(約350ml分):
青りんご(王林・シナノゴールドなど) 300g
グラニュー糖 150g
レモン汁 1/2個分
作り方:
①りんごを洗って皮をむき、芯をとって薄切りにする。
②①を鍋に入れ、グラニュー糖とレモン汁を加えて混ぜ、30分ほど置く。
③水分が出てしっとりしたら強火にかけ、沸騰したら中火にする。
④アクを取りながら、ヘラで絶えず混ぜて20分ほど煮詰める。
⑤りんごが透き通ったら火を止め、出来上がり。
参照元:飯田順子著『季節の果物で作るおいしいジャムレシピ100実用NO.1シリーズ』株式会社主婦の友社(2021/1/31)
【5】冷凍りんごのスムージー
りんごとはちみつの相性がよいさっぱりした味わいのスムージーです。
材料:
冷凍したりんご 1/2個
ヨーグルト 100g
はちみつ 適量
作り方:
①りんごは皮をむいて芯を取り、一口大に切って冷凍する。
②ミキサーで①とヨーグルトとお好みではちみつを入れ、かくはんすると出来上がり。
【6】冷凍りんごのシャーベット
冷凍したりんごをそのままシャーベットのようにして食べるだけ。
簡単でりんご本来の味が楽しめます。お子様のおやつにもおすすめです。
材料:
冷凍りんご 適量
作り方:
①りんごは皮をむいて芯を取り、一口大にカットし、凍らせる。
②常温で半解凍して、そのまま食べましょう。
【7】電子レンジで姫りんごのコンポート
見た目にもかわいい、姫りんごのコンポートです。
冷蔵で3〜4日保存できます。
材料:
姫リンゴ 6個
砂糖 100g
レモン汁 1/2個分
水 100カップ
作り方:
①姫りんごはつるを残したまま皮をむく。
②耐熱ボールに①を入れ、砂糖をまんべんなくまぶす。
③レモン汁と水を加え、さっと混ぜる。
④ラップをかけ、電子レンジで5分加熱する。
⑤④を取り出したらそのまま冷めるまで置く。粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩冷やし、味を染み込ませる。
そのままのりんごが美味しくなる食べ方5選
ここからはりんごをアレンジする以外にも、そのまま食べるときになるべく美味しくなる食べ方についてご紹介します。
- 品種ごとの食べ頃を知る
- 保存は暑い場所を避ける
- 輪切り(スターカット)がおすすめ
- 皮ごと食べる
- 冷凍する
【1】品種ごとの食べ頃を知る
りんごの品種ごとに収穫時期が異なり、それにより食べ頃の時期にも違いがあります。
下記は各品種ごとの、一般的な食べ頃の時期です。
旬の時期に購入すると、甘さやうま味が凝縮されて美味しく食べられます。
・赤リンゴの食べ頃一覧
品種 | 食べ頃 |
ジョナゴールド | 10月下旬〜12月 |
シナノスイート | 10月中旬〜11月中旬 |
サンつがる | 9月中旬〜10月中旬 |
秋陽 | 9月下旬〜10月中旬 |
早生ふじ | 10月 |
ふじりんご | 10月〜12月 |
紅玉 | 9月下旬〜10月下旬 |
ぐんま名月 | 11月 |
葉とらずサンふじ | 11月〜12月 |
・青りんごの食べ頃一覧
品種 | 食べ頃 |
王林 | 11月〜2月 |
トキ | 10月〜11月 |
シナノゴールド | 10月中旬〜12 月 |
【2】保存は暑い場所を避けて
りんごは暑い場所で保存すると、傷みやすくなります。
保存する場合は、涼しい場所なら常温保存が可能です。
暖房が効いている部屋では涼しい温度を保つのが難しいため、冷蔵庫の野菜室で保管するとよいでしょう。
その際キッチンペーパーや新聞紙にくるんでビニール袋に入れるか、そのままラップで包んで保存します。
【3】切り方は「スターカット(輪切り)」がおすすめ
スターカットとは、りんごを横にして輪切りにカットする方法です。
芯の部分が星型になるので、この名称がつきました。
この切り方だと、芯のギリギリまで無駄なく美味しく食べられます。
さらに皮の面積が少なく、皮つきのままでも食べやすいのがポイント。皮に豊富に含まれる栄養素も、余すところなく摂取できるのです。
【4】皮ごと食べるとしっかり栄養がとれる
りんごの皮には、ビタミンEやC、食物繊維が豊富に含まれています。
皮つきと皮なしの場合の、それぞれの栄養比較は以下のとおりです。
皮つき:皮なし=
ビタミンE 4:1
ビタミンC 1.6:1
食物繊維 1.5:1
なお、皮にはワックスのような油が浮き出ているので抵抗がある方も多いと思います。
これはりんごが作り出す天然の脂肪酸で、栄養価が高い物質です。同時にりんごが熟したサインでもあるので、この状態はむしろ食べ頃だといえます。
【5】冷凍する
りんごの果糖とよばれる糖分には、冷やすと甘さが増すという特徴があります。また、栄養が長期間保てるのも冷凍するメリットです。
ただし冷凍により水分が抜けてしまうので、生りんごのシャキシャキとした食感は損なわれます。いつもとは違う柔らかい食感を楽しむ方向けの食べ方です。
おすすめの冷凍方法は、あらかじめカットすること。
常温で解凍でき、カットする時にぐちゃっとならないので便利です。
カットして冷凍する方法:
①芯を取り適当な大きさにカットしたものを一食分ずつラップします。
②①をさらに保存袋に入れ、冷凍しましょう。
※保存期間は約1ヶ月です。
りんごの栄養成分と健康効果
りんごには、抗酸化作用をはじめとする健康効果がたくさんあります。
以下は、りんごの主要な栄養成分の一覧です。
カリウムが豊富で、食物繊維にはペクチンやリンゴ酸、クエン酸が含まれています。
カリウムは高血圧など、生活習慣病の予防に効果的です。
ペクチンには整腸作用や、コレステロール値を下げる働きがあります。
このほかにもりんごはリンゴポリフェノールが豊富に含まれていて、
抗酸化作用やアンチエイジング、アレルギーや脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。
りんごの栄養成分は、全体の1/3が皮に含まれているのです。
より効率的に栄養素をとりたい方は、前述の焼きリンゴやスターカットにして皮ごと食べるとよいでしょう。
栄養素 | 100gあたりの含有量 |
エネルギー | 56kcal |
たんぱく質 | 0.2g |
脂質 | 0.3g |
食物繊維 | 1.9g |
カリウム | 120mg |
りんごの食べ方【番外編】:りんご飴をおいしく食べる方法
りんごの食べ方として、お祭りの定番「りんご飴」の食べ方について疑問に思っている方も多いようです。
最後に番外編として、SNS上で話題になったりんご飴の食べ方をご紹介します。
りんご飴はその場で食べず、いったん家に持ち帰ります。
表面の飴がパリッとした食感になるように、冷蔵庫で約1時間ほど冷しましょう。
取り出したら芯を避けて一口大にカットし、フォークや爪楊枝で食べると美味しくいただけます。
りんごはそのままでも調理しても美味しい万能の果物
りんごをたくさんいただいたという場合も、工夫次第で無駄にせず美味しく食べられます。
また抗酸化作用が高く、アンチエイジングや生活習慣病の予防にも効果が期待できる栄養満点の果物です。
そのままでも調理しても美味しく食べられるので、冷凍保存やアレンジで新たな食べ方を試してみてくださいね。